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都市伝説「後釜のペット」 [都市伝説]

後釜のペット
現代日本においてペットはもはや家族と言っても過言ではなく、愛玩動物(ペット)という呼び名も不適切かも知れない。
家族である同居動物の「死」に対しての受止め方や供養も人間と区別が付かなくって来ており、ある地方新聞では訃報欄に同居動物の名が載ったと云われる。
そして、同居動物も家族であることを自覚しているらしく、この世を去った魂は飼い主に向けて強い想いを残し、メッセージを残すケースが多くなっている。
特に先代の後釜で異なる動物がやって来て、そちらに愛情が注がれたときに強烈な嫉妬から霊障を起こす。
ある家庭で生前とても大事にしていた犬(ゴールデンレトリバー)が死んだ。
家族と同義であったため、当然の如く葬儀が行われた。
その葬儀中から不思議な事が起こる。
死体を荼毘に付した後、焼き場から帰る時、空から死んだ犬の物と思しき毛が舞い降りて、自車のボンネットの上に乗っかった。それから先代犬のものと思われる毛は毎朝ボンネット上で発見され続けた。
「○○(犬の名前)出会いのことは忘れないからね!」犬の墓前で家族一同手を合わせてからは、毛が付くことは無くなった。それから、暫くして家族動物を失った寂しさを埋めるように、新たに犬(人気の小型犬)を飼った。
それらか、立て続けに家族に不幸が降りかかる。
娘は鬱になり登校拒否に、夫は内臓を患い長期の入院、妻も大きな事故を起こした。
そして、家では霊現象が頻繁に起こる。
家の階段では大きな犬が昇り降りを繰り返す音がしたり、誰も居ないのに後ろから犬の鼻?で押される感触がしたり・・・・・
妻こそそんな風には思いもしなかったが、先代の飼い犬が怒っているのでは・・・・そんな風に娘と夫は感じ始めていた。
想い起こせば家族に降りかかる不幸と霊現象は新しい犬が来た時期と一致すると・・・
そして、ある日事態は急展開を見せる。
新しい飼い犬が突如行方不明になったのだ。
その日、室内が蒸し暑かったため、和室の戸を確かに開放していた。
よく、戸を開けっ放しにすることもあったが室内犬であり臆病な性格であったため、自分から外に出ることはまず無い。
先ず室内をくまなく探し、それから家族全員で家の外を必死になって探したところ、軒下で泡を吹いて倒れている犬を発見した。発見時に既に息は無く、何かを喉に詰まらせて窒息した模様。
夫が泣きながら人妻は犬を抱き上げると、口の中に骨の形をした犬用の玩具が見えた。そして、ぞっとした・・・
それは先代犬の玩具だったもので、どうやら軒下の土の中に隠していたものらしい。
犬の死後は霊現象もなくなり、家族の運気も好転した。
それ以来、その家庭では犬を飼っていない。



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